買っちゃった…
ウフッ。ウフフフフフフッ。
近頃久々に物欲フェロモンをムンムンと出しまくっている製品がMIDASのVENICE。
根がミーハーである私も、発表時から「これ欲しい!」と喚きまくっていたのです。
実際人気商品の様で、きっと売れてるんだろうなぁ。大根やタマネギのようにポンポンと売れてるんだろうなぁ。
VENICEの仕様や性能の話は後回しにして、
最近、「仕事に必要だから」という理由だけで買う製品ばかりの中、「訳もわからず欲しい!」とか「自分で持っていたい!」と思わせる製品って、少なかったですよね?
いや、今回、買ったのは私個人ではなく私の職場なんですが。
私が個人で狙ってるのはこちら。VENICEの24chタイプのもの。

PAS2002にて撮影

只今一生懸命お金を貯めてる最中です。で、今回、私の職場で、従来運営系ミキサーとして使っていた卓が経年劣化の限界を迎え、更新ということになり、急遽、VENICEの16chが導入されたという訳。
私が個人で購入するにあたっては、このサイズで出力がグループ×4、マスター×2、AUX等が6系統も取れるということと、このクラスの卓としては、各インプットモジュール毎にファンタムのON/OFFができるということが決め手になっていました。フェーダーが100ミリないので、またフェーダーの間隔や重さの問題から、芝居やミュージカル等の本番オペには厳しいが、稽古場用の卓として、またちょっとしたイベント物の卓としてなら、今はこれが一番だろうと直感したからです。
第一、使っていて「ウフフフフフッ」と思ってられる機材で仕事してるほうが
気分いいじゃない
この気持ち、Macを現場で使っている時の気持ちに似てるかも
だから今回、思いがけなくも個人購入に先駆けて職場でVENICEを導入することが決まったときの私の歓び、どうぞお察し下さいませ。
職場で導入した16chのVENICEは、両サイドのパネルをはずしてラックマウント用の金具を取り付け、写真のようにラックに収まっております。

ラックマウントされたVENICE

これはカシコイ!と思ったのはリアパネル。普通、ラックマウントすると、リアパネルは上を向きますよね。
使ってないジャックにそれぞれフタをしておかないと、長年の使用の間に、埃や汚れがついてしまいます。
ケーブルも重力がかかって引っ張られてしまいますしね。
それがVENICEは、写真のように、パネルを回転させて背面向きにもできるんです!

リアパネルを回転させて結線した状態
これ、便利ですよ!よくやって下さいました!って感じです。
もちろん、先に述べた、各インプットモジュールごとにファンタムのON/OFFが出来るのも、コンデンサーマイクとダイナミックマイクが混在する運営卓では有り難い限りです。
この運営卓では、エアマイクを6本ブレンドしてステレオソースとモノラルソースを作り、関係各所に送り出しています。他にガナリが3本。調光室ガナリ、操作室(迫りや吊り物を操作するCPU制御室のことです)のガナリ、下手操作盤のガナリ。それから常設のカゲアナウンスマイク。それからVENICEはステレオインプットがついておりますので、外部から来るライン系ステレオソースも1モジュールで対応できます。
調整・チューニングを共にした人達が口を揃えて言うのが、「音がいい意味でマッタリしてる」ということ。
音のふくよかさ、中低域の豊潤さをちゃんと提示してきます。
特筆すべきは、この価格帯、このサイズでそれを実現しているということでしょう。
「運営卓にそんないい音なんて必要あるのか」ですって?
とんでもない!
この卓から放送局の求めに応じてエアーソースを提供することも頻繁にあるんですよ。
もちろんそれには劇場側が、「うちのエアーソースは、何本のエアーマイクをブレンドして、大体客席の何列の何番目の席で聴いているのと同じ状態で、それに台詞の明瞭度アップの為にこれくらいの周波数帯域を少々いじってます」ということを提示出来なければ、放送局側だって「下さい」とは言ってきません。
エアモニって、そうやって作らなきゃいけないんです。

ですから、運営卓がいい音、これは大歓迎です。
今回の調整・チューニングの作業の過程で、6本のエアマイクが、同じ機種でありながら、経年変化のために個々の特性が変化してきているのを、従来の運営卓では出し切れなかった微細な差まで、クッキリとVENICEが提示してきたのには驚かされました。
そしてEQ。「キレがあるのにコクがある」っていうんですか。ビールのCMじゃありませんが。
ツマミをつまんだ指先の延長線上にEQがつながっているような、指先の微細な動き、指先の気持ちにEQがピタリと連動してきます。このEQ、気持ちいいですね。
劇場・ホールで運営卓をお探しの方々、「今ならMIDASのVENICEで迷い無し」とお勧めできます。
運営卓なんだから安くてもいいんじゃないの?他にも安くてもっとIN/OUTが多いのもあるしさぁ、という声を聞くこともあります。
あのですね。
運営卓って、SR卓や効果卓、CPU卓と比べても、最も稼働し続ける、もっとも過酷な作業を強いられ続ける卓なんです。本番のある日もリハーサルだけの日も、工事休館日の日も働いているんです。休めるのは全館停電の日、年に1日だけです。それ以外は一日15時間以上働き続けるんです。10年くらい。みんなの耳替わりになるものだし、公演の運行を直接支えるものだし、こいつがトラブったら公演事故ですよ。
それを、買って4〜5年でギブアップする様な卓を入れてたら、
こちらは毎日生きた心地がしません
それを考えたらこのVENICE、メチャメチャ安いですよ。

劇場・ホールに是非、運営卓を設計の段階から盛り込んでいただきたいと思います。
現状は、完成後に音響さんが後付けで導入していますが、例えば何十チャンネルというミキサーがミキサー室にあっても、そのうちの10チャンネルくらいが運営系でつぶれている、という状態で、
利用者がそのミキサーを、ひいてはその音響調整室を使おうと思うと思いますか?
また、
音響の主幹ブレーカから分かれた、別系統の不滅電源から電源を供給して、音響の主幹が入っていなくても運営系は生きている、という環境を用意して欲しいと思います
舞台や照明の仕込みだけをやっていて音響さんがいなくても、音響の主幹をわざわざ入れなくても、
運営系が別電源で動作しているというのが、効率が良いわけです
設計、施工の関係の皆様、是非お願いいたします!

主宰御愛用のMIDASのZIPPO

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