所持する悦楽・ライカのデジカメ D-LUX 3

今回は音や音響、劇場の話ではありません。
私・石丸耕一は煩悩のかたまりでございます。
物欲に溺れ、何度通帳を空にし、何度家計を火の車にしてきたことか。
自宅用にSTUDERのミキサーを衝動買いするような大馬鹿者です。
その度反省し、自らを戒め、こういうことはすまいと心に誓っては、ショーウィンドーで目が釘付けになり心を撃ち抜かれる、救いようのないヤツです。



で、こんどはこれ。もう何を言ってもダメです私。
見る度に笑みがこぼれます。
ライカのデジカメ、D-LUX 3。
きっかけは、それまで使っていたデジカメが壊れてしまったことでした。
別にカメラがなくても音響の仕事には困らないのですが、資料写真やイベント・公演の写真を撮ることが多く、しばらく義父のデジカメを借りたりしていたのですがやはりここは自分で持っていた方がいい、と一つ目の言い訳を作ります。
できるだけコンパクトなカメラにしよう、以前はSONYのサイバーショットで、レンズにボディがついてるようなカメラで、あれはあれで良かったのですが旅行には大荷物になってしまいます。
最近の、コンパクトで高画質のデジカメをお店に見るだけでも見に行ってみるか、と二つ目の言い訳。ていうかこの時点でダメですな。鼻の穴ふくらんじゃってます。

有楽町のビックカメラにはライカのコーナーがあります。
いつも眺めてはいるのですが自制心が効いています。が!
昨年末。出会ってしまいました。D-LUX 3。
瞬間即決。やってしまいました。
見て「あっ」と言った次の瞬間店員さんを呼び「これ下さい」。気がついたらレジでお金を払ってました。その間の数分は意識が飛んでるんですね。憶えてません。紙袋を下げて、胸と鼻の穴が一杯に膨らむ高揚感と幸福感、そしてその影にまとわりつく「やっちゃったぁ、どうしよう」という後ろめたさ。
家に帰っての言い訳とかお金の工面とか、いろんなものが頭の中でトイレに流されていくジャーッという音が耳の奥でしています。
この揺れる心のシーソーの片側にドーンと乗って大きく傾いたまま微動だにしないくらいの重さを、買った物が持っていてくれれば、それが満足感、というやつであり、衝動買いを悔恨で終わらせないものです。
何か残るとすればノ「どうして見ちゃったんだろう自分ノ」てことかな。

ここからの写真はケータイで撮ったものです。画質が荒くてすみません。
デジカメ1台しかないもんで。デジカメを撮るのにデジカメがない。



まずはこのカメラケース!箱から出して見た途端、「ああああああああ」と腰くだけになって崩れ落ちる私。
シビレる!これはシビレる!このケースをレトロの一言で済ませていいのか!
嗚呼、幼少のみぎりの、祖父の家にあったカメラの棚が脳裏に浮かぶ!
ある一定の年齢以上の、お好きな方々には号泣もののケースです。
ただのレトロでは片付けられない、キチンとした本格の作り。
内張りの布地、レンズ部分の皮の形成と縫製。本物です。



本体はこんな感じ。レンズのキャップがシビレる!
キャップですよキャップ。嗚呼幼少のみぎりのノこればっか。



ボディはパナソニックのOEMな訳ですね。
昔出ていたライカのデジカメは、フジのファインピクスのOEMでしたが、このところレンズでパナソニックと提携しているようで、このモデルはパナソニックLUMIX LX2が相当モデルのようです10M画素、16:9ディスプレイが共通するのはパナソニックのデジカメの中ではこのモデルだけのようですから。
でも、どちらかというとパナソニックの今回のモデルが、ライカの往年の名機の雰囲気を取り込んだデザインになっている、と言った方がいいのかな?
上部のダイヤルの感じといい、彷彿とさせるものがあります。
レンズ部分はパナソニック製のLUMIX LX2とは違ってます。ここはライカのこだわりなのでしょう。
ライカにも大振りなモデルがありますが、やはりイメージとしては、コンパクトなボディの上に、ボディの厚みからはみ出している大きめのダイヤル、そして突き出たレンズ、というのがいわゆる「ライカのフォルム」です。
電源をONにしてズイーンとレンズが出て来ると、おぉ!そのフォルムが!
それがこの写真。



この姿をみているだけでニヘラニヘラしてしまい、写真を撮らなくても、このカメラを眺めてるだけで嬉しい、というのが、私のダメっぷりをよく表しています。
きっと皆様の中にもいらっしゃるでしょう。こういう私のような、「お好きなダメ人間」。
写真の撮影については、ボディがパナソニックですから、ライカの評価にはならないでしょう。そもそも評価するつもりなんかありません。このカメラは、持ってるだけで幸せなんですから。
写真はちゃんと撮れます。(なんつー言い方だ)そこは最近のデジカメですから、びっくりするほど細かく設定・調整が出来て、昔ながらのすべてマニュアルでカメラを操作する楽しみも味わえます。パナソニックのLUMIX LX2の方でも、フルマニュアルを謳っています。コンパクトデジカメとしてはとても珍しいのでしょう。
もちろんオートで手軽に簡単に撮影もできます。
今回私が気に入っているのが、16:9比率の画面での撮影モード。
劇場での撮影が多い私としては、このハイビジョンと同じ横縦比率で写真が撮れるというのが本当に嬉しいです。劇場は横長の世界ですからね。16:9の比率で撮ると、空間の広がりが掴めて、劇場の雰囲気をより良く撮ることができます。それがこの写真。






画質は、サイトアップ用に圧縮してますからこの写真で画質評価はなさらないで下さい。16:9比率で最大10M画素です。何の文句もありません。
でも性能なんかどうでもいいんです。性能のこと言ったら、このD-LUX3の値段でCANONのEOSの廉価版が買えますから。そっちにすればいいんです。
このカメラを被写体に向けると、ボディ前部の真っ赤なライカのエンブレムが被写体に自らを誇示します。「俺様ライカだが」って感じです。
カメラで写真を撮る、じゃなくてライカで写真を撮ってやる、って感じになります。うっわーヤな奴。

所持しているというだけで嬉しい、手にして嬉しい、磨いて掃除して嬉しい、最近あまりにもお手軽になりすぎたために愛着が持てなくなり使い捨て状態になっている「カメラ」と「写真を撮る行為」が、再び大切な幸せな時間になって戻って来ました。そのことが一番、私は嬉しいのです。

あなたが、ご自分のデジカメのボディを最後に磨いて掃除したのは、いつですか?

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