X-Array Install TM
EVのX-Array installはもンのすごいゾ!の巻

今これを、醒めやらぬ興奮と喜びの内に書いています。
早く、早く。この驚きが新鮮であるうちに。
X-Array Installはも
のすごいゾ!
(このテキストは99年2月に掲載したものであり、
今後不定期に改訂、アップが加えられることがあります)

枠の付いている写真は、Clickすると大きな写真が見られます。



スピーカにはいつも、流行り廃りがあり、評判が上がったスピーカはワッという間に広まって、たちまち面白くなくなり、飽きられる。自分が求めるキャンパスの色が明確に見えていないまま、風評のみを頼りに高額なスピーカシステムを購入し、気に入らないとそのスピーカのせいにする。そうやってどんなに良いスピーカでも、必ず「そうでもないぜ、言われてる程良くはないぜ」という声が出てきては、「まぁ、好き好きだから」と言われる頃には飽きられている。

私には目をつぶると、いつも見えてくる、大きな空間のキャンパスがある。
色も、手触りも、包み込むようなその形も、明るさも、響きも。
その詳細はここでは省略するが、なかなか口で言っても伝わらない。
エンジニアの人には、絵を描いて見せたら理解して貰えたことがあった。
そういうキャンパスが欲しい。お芝居でも、ミュージカルでも、オペラもバレエも、私にとって大元のキャンパスは同じ。そのキャンパスがあれば、お芝居でも、ミュージカルでも、オペラもバレエも、私なりに、どのようにでも思うままに空間に音の色を描くことができる。

今までも、その近似値にまで迫ってきたスピーカがあった。
d&bのシステムだ。まだ誰もd&bを知らない頃、初めてこの音に接した時は本当に驚いた。
私が欲しかった伸びやかさ、鮮やかさ。不必要な鋭さやエグさがなく、それでいて高い解像度と立ち上がりのスピードの速さを誇っていた。
しばらくは、会う人会う人みんなつかまえては、d&bを一度試してみることを勧めていた。
d&bが満点だという話ではない。当時販売されていたスピーカシステムの中ではベストだ、ということだ。

私が、個人的にこだわるスピーカの善し悪しのポイントは幾つかある。このポイントがスピーカの判断として正しいか間違っているかということには
興味が無い。私が、私のフィールドで音を扱うときには、避けて通れないポイントだ、ということであるので、誤解をしないでいただきたいが、

1・完パケの再生が多いので、弦の艶やかさ、木管の温もり。エレキギターは私が手掛ける公演では殆ど縁がない。ブラスは、私自身がマーチングバンドのユーフォニウム奏者だったので、どう聞こえて欲しいかということはとてもこだわる。

2・打楽器は、シンセドラムのトンがり方、ティンパニーは「ダゥン」の
「ゥン」の部分が豊かに響くかどうか、グランカッサに風を感じるかどうか。いわゆるドラムセットのバスドラは、私が手掛ける公演では殆ど縁がない。

3・効果音。虫や鳥の声など、舞台中のスピーカで再生する音に関しては、舞台中で使用するスピーカとして、ALTECのDTS-200という、こよなく愛するスピーカが既にある。(これも是非お試し下さい!効果音再生としては、もう他のスピーカに手が伸びなくなること請け合いです!)メインスピーカから出すケースが多い効果音としては、波、風、雨がまず代表的なものになる。これらは舞台中でも鳴らすが、途中で演出としてメインスピーカに音を移動させることが多い。それから雷や爆発音などの「役もの」。地鳴りなどの衝撃音。

こういった効果音を、どこまでこちらの演出に応える鳴らし方をしてくれるのか。今まで「これはいいよ」と評判になったスピーカで、主にポップスやロックのコンサートなどに使われるようなスピーカの中には、波と風と雨が、ただのノイズのようにしか聞こえてこない、色も味もない鳴らし方をするものが少なくなかった。ひどいものになると、波と風と雨の区別がつきにくいものさえあった。

これらの効果音が、欲しい音量と欲しい迫力と欲しい生々しさで再生されるかどうか。役者の肉体、肌の上にキチンと着陸できるのかどうか。

4・ポップスやロックのコンサートと異なり、芝居やミュージカルは、本番中の音量の大小の格差が激しい。
大音量の時は天井も砕けよとばかりに出すし、沈黙はあらゆる手を使って生み出さねばならない。
その時に、大音量ではいい音を出してくれても、音量を絞り込むと全く聴いちゃいられない音質になってしまうスピーカではメインスピーカシステムを任せられないのだ。ところが今まで、評判の良かったスピーカでさえ、この点について満足させてくれるスピーカは皆無だったのだ。

欲を言えばきりがないが、上記4項は、私がスピーカをチョイスする上で、決して避けて通れないポイントである。

スピーカを試聴するとき、上記4項に対して、それぞれ妥協できるレベルに達しているか、妥協レベルに達した項目が幾つあるか、で、スピーカの評価がきまる。
(くどいようですが、これは私の全く個人的なフィールドの話です。他の現場にこれが通用するかどうかは関心がありませんし、他の現場の判断基準にも興味がありません)

これが、今回のX-Array Installでは、大変なことになった!
4つの判断項目において、全てが、妥協どころの騒ぎじゃない、満足ポイントを大幅に上回ってしまった!
こんな経験は初めてだ。従来のスピーカとは次元が違いすぎる。比較の対象にならない。

あって欲しい音質と音量と響きが、在る様にそこに在る。すばらしい。

決して舞台と客席の間にブラウン管を作ってしまうような鳴り方をしない。

音が叫ぶときも囁くときも、リアルに、生々しく、そこに在るべき姿で居る。

オーケストラの完パケを再生してみた。おぉ、そこに、舞台の上に、ちゃんとオーケストラがいるじゃないか!轟くグランカッサは風が吹いて前髪がなびいたかと思ったくらいだ。

邦楽を再生してみる。笛の湿った風、琵琶は泣き、三味線は濡れ、鼓は決して乾かずに打ち手が打つ前に革に吐きかける息の温もりを保っている。

それなのに。それなのに!私特製の「爆発音」のド迫力はどうだ!空間も壁も床も震え、崩れるようだ。

続けて再生した同じく私特製の「南の島の夜の密やかな波打ち際の波音」の色っぽさはどうだ!

立ち上がりの速さ。激しい音量の大小の変化に、追従するなんてもんじゃない、こちらの心のままに音を提示してくれる。

今まで、音楽再生と効果音再生が完全に両立できるスピーカはなかった。特に低域に関しては、音楽用のサブローと効果音用のサブローを別々に用意して、卓側でオペレート時にセレクトするプランを時々やっていた位だ。それがこのX-Array Installは、完全に両立している!

「今、貴方が思ってる音はこうでしょ」「今欲しい音色はこうでしょ」「今この瞬間こう響いて欲しいんですね」と、こちらの胸の内を音にして「ハイどうぞ」と差し出してくれる。

私の少ない経験と貧弱なキャリアの中ではこんな経験は初めてのことだ。
ここまで私を心置きなくイメージの響きの中に心を遊ばせられるスピーカシステムは嘗てなかった。

皆さん、EVのX-Array Installは、も
のすごいぞ!
欲しかったキャンパスが、手に入ってしまった!!!

今回はバレエ公演でこれを使用させて貰った。
バレエ公演で私が一番頭を痛めるのは、完パケの再生を、いかにしてオーケストラピットで演奏しているかのように鳴らし響かせるか、である。勿論、オーケストラピットのあるはずの位置に音像を定位させる、なんてことをしたって何の意味もない。これは、オーケストラピットでのオーケストラの演奏を客席で何度も聴いて身体に染み込ませてなければ、分からないことだ。

日本のオーケストラピットは狭くて深い。そしてプロセニアムには拝み角度がついている。これによって、外国の、広くて浅いオーケストラピットとは、まるで違う響き方をする。

外国のオーケストラピットの響き方、日本のオーケストラピットの響き方、両方をX-Array Installで再現することを試みたが、どちらも見事にうまくいった。これも、従来のスピーカシステムでは出来なかったことだ。

本番時に、私の知りあいのバレエ関係者が観に来ていて、ビックリして、休憩時間に私の処へ来て、
「こんないい音で鳴っているバレエ公演は他にない、バレエ協会の公演だってこれより格段に落ちる、この公演の音をバレエ協会の人間に聞かせてやりたい」と言って帰りました。


私ではなく、きっとX-Array Installが褒められたんだな、と思うよ。



お芝居やミュージカル・オペラ・バレエ・ダンス・舞踊・邦楽もの、といったジャンルを扱う劇場、そして多目的のホールには、迷うことなく、X-Array Installで決まりだろう。
是非、是非!!! お試し下さい。


下手側アンプラック、上手側アンプラック(QSC使用)


DN8000(プロセッサー、Xiに使用)

卓周り


98年度バレエ科卒業公演写真館
一部GPの写真も含まれています。
生徒作品
ジゼル
コンテンポラリー作品
コッペリア
act1
act2
act3


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